なぜ学校に行きたくないの? 小学生が不登校になってしまう原因と対策

なぜ学校に行きたくないの? 小学生が不登校になってしまう原因と対策

新しい友達がどんどん増えて、環境がめまぐるしく変化する小学生。その変化の過程で「不登校」になってしまう子どもは少なくはありません。では、なぜ不登校になるのでしょうか?また、そのとき親は何ができるのでしょうか。

なぜ不登校になるのか

不登校になる理由として、以下6つの理由が考えられます。

環境の変化

今まで通った幼稚園・保育園から小学校に環境が変わるのは、思ったよりも子どもにストレスを与えます。「人・場所」が大きく変化するので、仕方のないことでしょう。特に小学校に入ると新しいルールや決まりごとが増えて、抑圧を感じる子どももいます。

両親と長時間離れることができない

母子分離不安型といって、両親(特に母親)と離れることに対して強い不安と抵抗感を感じる子どもがいます。特に小学校低学年に多い傾向にあります。

人間関係

小学生は、心も体もどんどん育っていく期間です。人に対しても好き嫌いが出てきて、譲れない感情やこだわりも強くなっていきます。クラスの人数が多いため、どうしても仲のいいメンバー・そうではないメンバーに分かれてしまいますが、その過程で仲間はずれにされ、どこのグループにも属せない子どもが生まれます。特に感受性の強い子は、周りの目を気にして顔色を窺ってしまうところがあるので、強くストレスを感じます。小学生はクラス・もしくは学年という小さなネットワークしかありません。そうした状況になってしまうと、不登校という結果につながってしまいます。

勉強についていけない

小学校低学年を過ぎると、一気に勉強する幅が広がります。クラブ活動なども活発になっていく中、勉強では覚えることや宿題もどんどん増えて、ついていけなくなる子が出始めます。小学校はこの先の勉強の基礎になる部分が多いため、ちゃんと身につけないと次の課題が全く分からない事態が起きてしまいます。小学校は勉強の時間がほとんどです。それが苦痛な時間に変わってしまうと、行きたくないという感情が芽生えるのも仕方ありません。

反抗期

小学校高学年に入ると、早い子で反抗期が始まります。両親だけではなく、学校の先生や同級生にまで及ぶ場合もあります。「学校に行きなさい!」と言われれば言われるほど、反抗して学校に行く気をなくすので注意しなければいけません。

何となくやる気を失う

特に明確な理由もなく、「ただ何となく行きたくない」と言い出す子がまれにいます。自分で原因を分かっていない可能性もありますが、多感な時期に入るのでナイーブな子はそういう周期がきてしまうこともあります。「何となく」行きたくないだけですので、ひょんなことからまた行き出すケースもあります。

そんなときに親ができることは?

子どもによって、不登校になる理由はそれぞれです。そんなときに親が子どもにしてあげられることは何でしょうか?

子どもとコミュニケーションをとる

まずは子どもとたくさんコミュニケーションをとりましょう。そのときのポイントは「叱らないこと」です。話したくないことは、無理に話させなくて大丈夫です。「学校に行かなくたって、わたし(親)はあなたの味方だよ」ということをたくさん伝えてあげてください。

決して「学校に行きなさい」と言わない

学校に行かなければいけないことは、本人が一番よく分かっています。それでも行けなくて苦しんでいます。親ももどかしくつらいとは思いますが、ぐっと堪えて待ってあげましょう。

いろいろなものに触れさせる

学校に行かないからといって、家にずっといなければいけないわけではありません。子どもが好きなもの、興味や関心のありそうなものにどんどん触れさせてあげましょう。博物館に行ったり、アウトドアをしに行ったり、何でも構いません。新しいものに触れ、視野が広がることで価値観が変わる可能性があります。

学校に行く以外の方法を考える

学校に行くことが一番いいのはもちろんですが、それ以外の方法も考えておきましょう。家庭教師や個別指導など、勉強をする方法はたくさんあります。子どもが「また学校に行きたいな」と思ったときにぶつかる壁は、「人間関係」と「勉強遅れ」です。勉強についての壁を取り払うように、勉強方法は考えておくべきだと思います。

学校以外のコミュニティを持つ

地域のスポーツクラブや、書道クラブなど、探せばきりがないほど学校以外のコミュニティはあるものです。「誰かとつながっている」ということは、子どもにとって非常に大きな力となります。最初は不安に思うかもしれませんが、視野を広げる意味でも有効でしょう。

まとめ

不登校は、非常にデリケートな問題です。原因もさまざまではありますが、まずは子どもに寄り添い、話を聞き、一番いい方法を探していきましょう。「勉強の遅れが原因でなかなか自信が持てない……」という場合は、ぜひ我々に一度ご相談をしてください。「TIP個別指導」は講師1人に対し生徒2名までの個別指導塾として、きめ細やかなサポートをいたしております。子どものペースに合わせて進められます。お気軽にお問い合わせください。