苦手なんてもったいない? 日本史を得意科目にする方法!

苦手なんてもったいない? 日本史を得意科目にする方法!

日本史が苦手な方は案外多いですが、実はとてももったいないことです。苦手意識をなくすことはなかなか難しいでしょう。けれど、日本史は身近で面白く、とっつきやすい科目です。しかも暗記した分だけ確実に点数アップにつながる、学習しておいて損はありません。
今回は、なぜ日本史が苦手なのか?どうしたら苦手意識は克服できるのか?といった暗記科目全般に使える勉強方法をご紹介します。

なぜ日本史が苦手なのか?

日本史が苦手な生徒の中には暗記科目全般が苦手という方がとても多いのです。なぜ暗記科目に苦手意識を持ってしまうのか? それは「興味を持てない」ことが原因の一つではないでしょうか。

誰しも必ず「好き」と「嫌い」を持ち合わせています。「好き」な分野に関しては、特に記憶力を発揮することが多いはずです。好きな曲の歌詞や譜面を暗記していたり、好きな芸能人の名前や誕生日を覚えていたり、趣味について事細かに把握していたり、といった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

つまりは、日本史が苦手で暗記ができない人は、日本史が好きになってしまえば確実に暗記ができるのです。とはいえ、「嫌い」が「好き」になることは簡単ではありません。日本史が苦手な方は「興味を持つ」「好きな部分を見つける」といった小さな意識改革から始めてみましょう。

日本史の面白い部分

突然「日本史は面白い」といわれても困惑することでしょう。しかし日本史に興味を持つきっかけはどこにでも落ちています。例えば自分の読んでいる漫画や小説に歴史上の人物の名前が使われていたりしませんか。テレビで時代劇をやっていることはありませんか。クイズ番組や、漫才のネタでも構いません。まずは名前を聞いたその人物の特徴について、少し興味を持ってみてはいかがでしょうか。

過去の偉人たちも一人の人間です。彼らの偉業を学ぶときにはその性格や人間性にも目を向けると面白い一面があります。例えば、「紫式部と清少納言は仲が悪かった」「奇天烈で破天荒な織田信長が実はフェミニストで女性に優しかった」「源義経は身長150cmほどの小柄で出っ歯の男だった」「明智光秀は剣術よりも鉄砲が得意だった」「勝海舟は大の犬嫌いだった」……など、彼らのことを身近に感じられるエピソードはたくさんあります。

こうしてささいな知識があれば、授業やテストで彼らの名前が出てきたときに「あの犬嫌いの人だ」と思い出すことができます。その人について好きな部分や愛着が出てきたら大成功です。その人物についてさらに学んでいきましょう。

日本史の勉強方法

日本史を学ぶにあたって、一番大切なことは「流れ」を把握することです。せっかく興味を持って暗記した単語や知識でもバラバラに覚えるだけでは、いつまでも点数は上がりません。しかし、一生懸命覚えたその単語たちを「流れ」に組み込んで覚え直すだけで、日本史の成績は抜群に上がるでしょう。

一番に覚えるべきは、その時代の政権を握っていた(中心にいた)人物です。そうすると、この時代は○○が中心にいた→○○はこんな人だから、周りにはこんな人がいて、こんな人と敵対して、こんな事件を起こしていた。と次々とエピソードが紐づいていきます。

「だから」という理由付けをすることで、丸暗記ではなく自分で自分の記憶を呼び起こす手助けができます。時代の変化も、そのきっかけの一つを覚えていれば、無理なく連鎖的に思い出せるようになります。

次に、もっと根本的に暗記自体に苦手意識を持っている方へおすすめできる勉強法です。暗記には「五感」を活用しましょう。やり方は簡単で、ノートに書きながら(触覚+視覚)声に出したり(聴覚)、同じことをアロマなどの香り(嗅覚)を嗅ぎながらやるだけです。これは受験やテスト勉強だけでなく、社会人のセミナーなどでも幅広く行われている方法です。さまざまな五感を駆使して、暗記を頑張る脳の手助けをしてあげましょう。

また、暗記には長い時間を使う必要はありません。1日に100回同じ単語を繰り返すよりも、1回1回を100日間続けたら脳には定着します。また、勉強のときには適温の環境よりも多少寒さや暑さを感じているほうが脳は活性化します。満腹時よりも空腹時のほうが勉強には適しており、完全な静寂よりも多少の雑音があったほうが集中できる場合もあります。こうして脳や記憶のメカニズムを知り、自分をうまくコントロールすることも暗記への苦手意識の克服につながるでしょう。

まとめ

最後に日本史が得意になることのメリットについてお話をします。日本史は暗記科目のため、一番「早く、確実に」点数を伸ばすことができます。数学は公式を覚えて、繰り返し練習問題を解いても、確実に同じレベルの問題をテストで解けるとは限りません。現代文も暗記や練習問題をこなした分だけ必ず点数アップにはつながるとは言い難いです。

しかし、日本史は覚えた分だけ必ず点数がアップします。覚えている答えを書くだけで、その分の点数は確実に伸びます。ケアレスミスや当日のコンディションの影響を受ける可能性も低いでしょう。しかし、見当違いの範囲を勉強してしまえば、せっかくの努力も無駄になってしまいます。よく出題される範囲、最近の問題傾向など、確かな経験と実績のある塾での学習は、生徒の努力を着実に結果へと結びつけます。前述したとおり、暗記科目の克服方法はさまざまです。一人ひとりの生徒と向き合い、個人に合った勉強法を指導してくれる存在は必要不可欠です。「TIP個別指導」で、苦手が得意になる瞬間を一緒に味わってみてはいかがしょうか。